スタッフブログ
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「住まいのちょっとした不便を解決したい!」と100円ショップやホームセンターで便利グッズを買ってみたものの「サイズが合わない」「デザインや使い勝手が思ったのと違う…」と物足りなさを感じたことはありませんか?
そこで今回「3Dプリンター」を活用して住まいにジャストフィットするアイテムづくりに挑戦してみました。
リビングから水まわり、玄関、屋外まで、実際の活用事例をご紹介します

3Dプリンターは、樹脂などの材料を幾重にも重ね合わせることで、立体を自由に造形できる機械です。最近では家電量販店やネット通販でも購入できるようになり、個人でのものづくりが一気に身近になりました。
ミリ単位での寸法調整ができるため、既製品では叶わない「シンデレラフィット」の収納部品やアタッチメントを作ることができます。

壁面に設けた「スイッチニッチ」の中をすっきり整理するため、専用のリモコンホルダーを制作しました。

お手入れがしやすいように「簡単に取り外しできる構造」で設計。中仕切りは手持ちのリモコンの幅に合わせて調整してあります。

床やデスク周りでゴチャつきがちなACアダプタや配線をすっきりまとめる専用ホルダーです。

見た目や材料費を考慮してジャストサイズにするのはもちろん、強度を確保しつつ材料の消費量を最小限に抑えて設計するのが難しくも面白いところです。
安価で扱いやすいプリント用素材「PLA(ポリ乳酸)フィラメント」は、日常的に強い力がかかる部分に使うと「クリープ現象(力がかかると変形して元に戻らなくなる)」を起こしやすい特徴があります。
部分的に厚みを増やしたり内部密度を高めたり調整を行いますが、材料や印刷条件によるブレもあるため、「変形したらまた改良して作り直す」くらいの軽い気持ちで付き合うのがコツです。

天井のダウンライトの光源が直接目に入って眩しい…という悩みを解決するため、後付けのグレア防止カバーを自作しました。

壁面だけを照らすユニバーサルダウンライトは一部が明るくなりすぎることがあり、メーカー純正のグレアレスダウンライトは高価になりがちです。3Dプリンターで任意サイズのカバーを作れば、安価で理想の光に調整できます。

市販品だと大きすぎたり倒れやすかったりするタブレットスタンドも、手持ちの端末に合わせてジャストサイズで作れば驚くほどコンパクトに収まります。

これまで輪ゴムやマジックテープで留めていたケーブル類も、ピッタリサイズのクリップにするだけでインテリアが少しすっきりします。フィラメント(材料)が中途半端に余った時の有効活用にもピッタリです。

元々使っていたケースが壊れたため使いやすさ(とデザイン性?)を求めて試作を重ねました。しかし改良を重ねている最中、無印良品から完璧な市販品が発売されたため「もうそっちで良いな…」という結論になりました。
※実際のところ、既に大量生産されている市販のグッズは材料費や時間を考慮すると3Dプリントで作る方が割高になります。

窓枠に乗せるかわいい小物です。木材やプラ板を切ったり貼ったり削ったりする従来の手間を考えると、3Dデータさえ作ればどんな複雑な形でも簡単に出来上がってしまうのは感動的です。

洗面台まわりの壁に浮かせて取付けることで掃除を楽にするアイデアです。

市販品よりも極力小さくシンプルなデザインを追求。印刷工程の途中で一時停止し、内部にマグネットを封入することで、簡単に着脱・お手入れができる仕組みにしました。
洗面所や浴室のような「高温多湿」の環境で標準的なPLA素材を使用すると、「加水分解」を起こして耐久性が著しく低下します。
実際に防水処理なしで試作したコップ受けは、約半年で根元から折れて取替となりました。水まわりで使うアイテムは「壊れたらアップデートして作り直す」前提で使うか、諦めて市販品を探すのをおすすめします。

ハンドソープの液だれで洗面台のカウンターが汚れるのを防ぐため、ピッタリはまる水受けトレイを作成。

こちらもマグネットを内蔵し、お掃除をしやすくしています。

「手鏡が転がり落ちない専用の置き場所がほしい」という家族のリクエストから制作。

棚のわずかな隙間にジャストフィット!採寸からCAD設計、プリント完了までにかかった時間は3時間程度でした。思い立ったらすぐカタチにできるのが3Dプリンターの真骨頂です。

市販品でしっくりくるものがなかったため自作しました。最初に作ったプロトタイプを使ってみて「フックの長さと数が足りない」と気づいたため、データを修正してバージョン2を作り直しました。失敗してもすぐに改善して作り替えられるのもまた3Dプリンターの良いところです。

「壁に穴をあけずに靴ベラを掛けたい」という要望に応え、玄関手すりにはめ込むアタッチメントフックを制作。空間のノイズにならないよう「とにかく目立たせない」よう仕上げました。


玄関外のアルミフェンスにホウキを浮かせ置きできる専用フック。外観を損ねない設計で、屋外環境でありながら半年以上壊れず使えています。


役所で交付された住居表示プレートの位置が決まるまでの仮留め・アレンジ用として、門柱を傷つけずに取り付けられる固定ホルダーを作成しました。

良いデザインを思いついたらすぐに取り替えられる気軽さがメリットです。

門柱のデザインはシンプルで良いのですが、なにか物足りない感じがします。緑の住居表示プレートをつけたら悪目立ちしそうだったので、門柱まわりのアクセントとして、着脱可能な飾りパーツを制作することにしました。

現況の門柱寸法を正確に採寸し、CAD上で0.1mm単位でかみ合わせを微調整。実用性とデザイン性を兼ね備えた意匠パーツを作りました。

今回の飾りはPLA素材・厚み3mmで作成しました。
半年間は全く問題ありませんでしたが、日当たりの良い南面に設置していたため、夏の猛暑と紫外線・高温多湿によって少し反り(変形)が発生し始めました。
PLAは耐候性が低いため、屋外で利用する場合は一定期間で使い捨てる前提で交換用ストックを用意しておくのがベストです。
3Dプリンターの樹脂フィラメントは1kg単位で購入するため、実用品だけでは余ってしまうことがあります。また材料は湿気に弱いため余った材料はどんどん使っていきたいところです。
そこで試作してみた趣味の造形をご紹介します。
「3Dプリンターで住宅模型をまるごと一発出力できたら業務効率化できるのでは?」と検証してみました。しかし実際に試してみると…

結論として、一発造形にはかなりの無理がありパーツごとの分割設計が必要になるため現在のコストパフォーマンス・タイムパフォーマンスでは「すぐに住宅のプレゼン実務で使うのは非常に厳しい」という結論に達しました。
3Dプリンタとえばアートやフィギュアを思い浮かべる人もおられるかもしれません。実際その通りで多くの人がミニチュアモデルや実物大モデル製作にチャレンジしています。せっかく3Dプリンタを持っているのですから、そんな試みのおすそ分けを楽しんでみました。

高価で買うのを躊躇してしまうアイテムや、市場で手に入らないものを自分で作って楽しめるのも3Dプリンターの醍醐味です。

子どもと一緒に古い映画を見た後に映画のシーンを思い出しながら立体化してみました。

よく見ると市販されるものと比べて完成度は劣りますが、飾ったり雰囲気を楽しむには十分です。

日常のちょっとした不便を解決するアイデアを、思い立ったらすぐにカタチにできる夢のような機械
それが3Dプリンターです。
もちろん大量生産されている市販品を買った方が安く耐久性が高いことが多々あります。しかし現在の3Dプリンター市場は、かつてポータブル音楽プレイヤー市場でiPodが登場して爆発的ヒットとなる直前(1990年代)のような「技術が一気に身近になり、個人がもっと手軽にものづくりを楽しめるようになる直前のワクワク感」に満ちています。
実用性だけに絞ってしまうとまだ少し敷居が高いかもしれませんが「生活を便利にする実用性」×「思い通りの形を作る趣味の楽しさ」の両方を味わいたい方にとって、今、3Dプリンターに挑戦する価値は十分にあります。皆様もこの便利さをと楽しさを是非味わってみて下さい。
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