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2021/06/07

夏対策、エアコンの安全を確認しよう

今年の夏もまた猛暑になると言われています
暑いと「おうち時間」が多くなりクーラーの出番が多くなりそうですね

【今そこにある、エアコンのリスク】

昨年うちで故障したエアコンを買い換えました
そのためわが家にあるリスクが生じる事になりました


そのリスクとは・・・

エアコンのリスクその1 火災の危険

火災

エアコンの取付工事中、作業をしてくれた電気屋さんに「エアコンの線が他のコンセントと共用になっているのでコンセントを使えなくします。」と言われ、部屋にあるコンセント2つが使えなくなりました。

とても不便ですが、火災の危険があると言われれば仕方がありません。しかし、その後、まだ併用しているコンセントがある事が分かりました。

今の配線はこの図のようになっていると考えられます


コンセント2つを殺してなお、別のコンセントと併用されていますエアコンに流れる最大電流は説明書によると14.3Aコンセントに使われているケーブル(電気配線)の許容電流は現状の電源ケーブルVVF1.6で15A(3芯の場合)なのでエアコンだけでいっぱいいっぱいです

通常使用でも6.6Aですからエアコンをつけつつドライヤー(12A)やアイロン(14A)をとか使ったら容易にケーブルの許容値15Aを超えてしまいます

そのまま使い続けるとケーブルが溶けてショートや火災の原因になるかもしれません


それを未然に防ぐため、コンセントを殺してくれた電気屋さんは良い対応をしてくれました

しかしリスクはまだ残されていたのです

エアコンのリスクその2 感電の危険

他のコンセントと併用しているようなコンセントですから当然、エアコンはアースに繋がっていません

エアコンの説明書によるとコンセントにアースがない場合無い場合は室外機にアースつなぐよう書かれているのですがそれもされていません


アースが無かったら危険なのか?

アースの無いエアコンで事故が起きるケースはエアコン内で漏電した場合、濡れた体で触れて感電した時くらいのものです

また出力の大きな室外機だと漏電していなくても感電する場合があるそうです

うちには小学生の子どもがいるので事故が起きるとしたら、こういうケースだとは思います感電が原因で怪我でもしたらと思うとちょっと心配です

【安全な配線に組み替えよう】

なまじ電気工事士としての知識があるとリスクを放ってはおけません今年の夏を乗り切るために、安全な配線に組み替えることにします

まず使ってない正規のエアコンコンセントからケーブルを延長していきます配線は屋根裏を通すのですが、ここは日中、非常に熱くなるので過電流による加熱でケーブルが溶ける危険も増します

200V20Aのエアコン専用回路から電源をとるので延長するケーブルは20Aに対応したVVF2.0を使います

コンセントもアース端子付きのものに変更しエアコンのアース線を接続しました

また接続するエアコンは100Vなのに対してコンセントには200Vがきていたので忘れずブレーカーを200Vから100Vに変更します

そして切断しされていた配線を繋ぎなおし殺されていたコンセントを使えるようにしました

これで工事完了です

配線が太くなり過電流による火災のリスクがなくなりましたアースをつないで感電のリスクがなくなりました使えなかったコンセントが使えるようになりました


今回の行った工事は電気工事の「内線規程」に定められており本来ならばエアコン取付時に一緒に行うべき電気工事なのですが・・・


規定どおりでなくても違法性はなく、リスク管理は使用者に委ねられています経済産業省ホームページにもエアコン工事のQ&Aがありますが割と曖昧に書かれていますね

(経済産業省のHPより抜粋)

今回のケースをもとのままにしておいてもよほど運が悪くない限り事故にはなり得ません

しかし逆に運が悪いと100%事故が繋がる状況でもありましたそして規程どおりの工事をする事でそのリスクをなくす事ができました

リスクを知り放置した事で、万一の事故で後悔しないためにも住まいのリスクには出来る限り対策を行っていきたいと思います

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