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電気料金の高騰や環境意識の高まりから、家庭のエネルギー管理に注目が集まっています
そこで今回はHEMS(ヘムス)について、その機能やビ・ハウスの家に導入した体験、どんな方におすすめできるのかをご紹介します
HEMSはホーム・エネルギー・マネージメント・システムの略称です
家庭のエネルギー使用状況を「見える化」し家電や電気設備を制御することで省エネと快適性の向上を目指すシステムで、ZEH住宅や今年度のGX志向型住宅補助金を受けるのに必要な設備のひとつとなっています
HEMSの主なポイントは「電力の見える化」と「IoT機器のコントロール」の2つです
HEMSにより家庭内の電気・ガスなどの使用量を数値やグラフで確認できます
そのためには情報発信機能がある電力会社のスマートメーターや電力の計測機能があるスマート分電盤などの設置が必要になります
スマートメーター 関西電力送配電HPより
スマート分電盤 パナソニックHPより
HEMSはインターネット対応の家電や設備を制御し省エネや快適性を高めます。そのために必要なのがHEMSコントローラーです
HEMSコントローラーを通じて電力のモニタリングや設備機器との接続・制御を行うことができます。また設備機器が「ECHONET Lite(エコーネットライト)」という共通規格に対応していればメーカーを問わず接続できます
HEMSを導入するにあたっては以下のような注意点があります
HEMSの普及率は環境省の調査によると令和4年度の時点で2.7%と低く、初期コストと維持管理を考えると万人におすすめすべきものか判断しかねる状況です
しかし政府が2030年までに全世帯へHEMSを設置することを目標としている設備でもあるため、ビ・ハウスの家に実際に設置してみることにしました
現在、戸建て住宅にHEMSを設置するには次の2つのプランが考えられます
このプランはスマート分電盤が必要なため、安価に導入するためには新築時に設置を検討する必要があります。初期コストがかかりますが、回路ごとの電気使用量を計測できるため細かい制御が可能になります
スマートメーターの情報のみで運用する方法で、家全体の電力使用量や売電状況を見える化することができます。HEMSコントローラーのみ設置すれば良いので、どんな家にも安価で簡単に設置することが可能です。
今回は新築時にプラン1で設置してみました
スマート分電盤とスマートホンがあれば電力の「見える化」が実現できます
またスマート分電盤なら回路ごとの使用量や電気料金を細かくモニターできます
パナソニックのAiseg2を設置しました
これで外出時でもスマホで電力をモニターする事ができるようになりました。またこれによりエアコンや照明やセンサーなど対応する機器をコントロールする事ができるようになりました
スマホがなくてもモニターできるようAiseg対応のTVドアホンをHEMSモニターとして設置しました
Aisegにはモニター付とモニターなしの2種類があるのですが、モニターなしの方が安価であり、ドアホンと共用することでモニターが2つ並べる必要がないため見た目もすっきりします
HEMSを使って良かった事は電力をリアルな数字で意識するようになったことです
ビ・ハウスの家の断熱性能(断熱等性能等級6)ではエアコンにかかる電気代はHEMSの計測値によると1日100円程度です
これが分かっているので「アイスクリームを諦める代わりにエアコンをつけっぱなしで快適に過ごそう」とか、猛暑日に「100円をケチって体調を崩さないようにしよう」とか具体的に合理的に考えることができるので家族間の意識の違いによる節電ストレスが減りました。これが電力「見える化」の一番の利点だと思います
もう一つのHEMSの機能「IoT機器のコントロール」は客観的に見てまだまだだと感じました。理由は機器の設定や制御が難しい事です。HEMSが中心になって全ての機器をコントロールできるのが理想なのですが、全ての機器を利用しようとするといくつものアプリを管理し連携させる必要があります。またHEMS本来の目的である省エネのための自動制御機能はまだまだ不十分です
たとえば
太陽光の発電状況と気温を見てエアコンをつける、消す
天気と気温、時間を見て電動カーテンを開ける、閉める
というのをやりたかったのですが、それには複数のHEMSコントローラーを用意したり自分でプログラミングを行う必要があったりと手間とコストがかかってしまう状況でした
そのためHEMS導入にかかる安くないコストを回収するためには日々の工夫と努力が必要なのが現状です。将来的には電気自動車や蓄電池を含め家電の対応が進み、自動制御がより便利になって導入コストを回収できるのではないかと考えています
実際に使ってみてHEMSは以下のような方におすすめできます
最後に今すぐ簡単に導入できるHEMS機器の一部を紹介します
(利用には電力メーターがスマートメーターに交換済みであることと、電力会社の情報発信サービスの申し込みが必要です)
関西電力送配電:低圧電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)について
Cube エネルギーマネジメントコントローラー - NextDrive 株式会社
本体をコンセントに挿すだけで作動し、ローコストで施工費用がかかりません
スマートフォンアプリから住宅内の電力使用量や太陽光パネルの発電量・蓄電量を確認でき対応家電を制御することも可能です
約2万円という非常にローコストで導入できるのが特長です
スマホHEMS「Nature Remo E(ネイチャーリモイー)」 – Nature公式サイト
本体をコンセントに挿すだけでスマートフォンのアプリで簡単に利用できます
電力消費量をスマートフォンでリアルタイムに確認でき太陽光パネル、蓄電池、エコキュートなどと連携し自動制御できます。効率の良い自動制御が簡単にできるのが特長です
HEMSによる電力の「見える化」は節電を考えるきっかけを作ってくれます
興味を持たれた方はまずは最も安価でいつでも導入できるスマートメーターと通信するタイプのHEMSから導入を考えてみてはいかがでしょうか?
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